コロナ禍は自分を変える絶好のタイミング。積極的な思考と行動で幸福な未来を掴む。
2020年12月発行、コロナ禍に見る働き方やライフスタイルについての所見をまとめた『パーソナル・トランスフォーメーション コロナでライフスタイルと働き方を変革する』(KADOKAWA)が話題を集める本田直之さん。2013年にすでに『ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと』(朝日新聞出版)、2015年には『脱東京 仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住』(毎日新聞出版)を上梓するなど、10年近く前から働き方や生き方を独自の視点で見ていた本田さんならではの見解が赤裸々につづられている。なかでも象徴的なのが「今、最も変えないといけないのは自分」「消極的コミュニティから積極的コミュニティへ」「コロナを、これからの幸せに活用してしまえ」といったメッセージだ。
世の中はもう元には戻らない。それを理解し、自分が変化を
「コロナはハードリセットだったけど、正しい方向に向かっていると思う」。本田さんは冒頭からこう切り出した。強制的に変化を余儀なくされたことで世間は少なからず混乱したのは事実だが、企業もリモートワークを積極的に導入し、地方への移住を決断できた人も多くいる。「今までは地方で働き口を求めると、自ずとその地方のライフレベルに合わせた給料の仕事を選ばざるを得ないケースも多くあった。ただ、今は地方で暮らしながら東京ベースの給与を得ることもできる。結果、暮らし方を変えることはたやすくなったし、理想的な時間の使い方が当たり前になっている。
一方で自由な時間が増えた現況で、『なにをして良いかわからない』って言ってる人もいますが、それではいけない。変化せざるを得ないこの世の中で、今まで通りやろうとするから、そこにズレが生じる。元の世界に戻ることはもうありえないのだから、自分も変化=進化しなきゃ」と本田さんは話す。言い換えれば、変われない人や、自分の芯を持っていない人には厳しい時代が到来したと同意だ。
自分自身がすすんで選ぶコミュニティにこそ未来がある
本田さんは2020年7月に、今まで関心が一切なかったというオンラインサロン『Honda Lab.』を開設した。理由は大きく2つ。1つ目はコロナだからこそ、あえて避けてきたものへの挑戦。これは変化=進化と言えるだろう。2つ目はコロナによって、リアルなコミュニティが難しくなったから。本田さんは「今まではリアルな良いコミュニティを作ることを重視してきました。人と人をつなぐことが好きだったため、方向性を同じくする人、思いを共有できる人と一緒に取り組んでいく必要があった。そういった背景もあり、不特定多数の人が入ってくるサロンという形態が嫌だったんです。
ただ、実際にやってみると、サロンのメンバー同士がつながり、なにかが生まれることがわかった。これは想定外のおもしろさでした」と、オンラインサロンに新たな可能性を見出す。もちろん今まで、リアルなコミュニティが生むコラボレーションをそばで見てきた本田さんだけに、「人生は壮大な実験だ」というテーマを掲げたのも、そういったオンラインサロンにできた大きな理由だ。
「アフターコロナを見据え、どれだけ良いコミュニティに所属しているかが重要になってくると思う」と本田さん。まさに、冒頭で述べた「消極的コミュニティから積極的コミュニティへ」に関わる話だ。「会社のコミュニティって、自分から欲して得たものじゃないと僕は思っていて。たまたまその会社に入って、そこに集う人たちと繫がっているだけ。これは消極的なコミュニティだと思う。コロナによってこうした消極的コミュニティに関わらなくて良くなった分、自身が本当に興味があるコミュニティに参加する人が増えている。この変化は言わば、コロナの恩恵」。
時として「昔から変わらないね」といったことを言われるのが、良しとされることに触れ、「変わってないってまずいでしょ。『お前、変わったな』を認めてくれるような人たちと付き合っていかないと」と本田さん。「コロナだから」を言い訳にして、それに便乗して変化するときだとも語る。こういった話を聞くにつれ、コロナがもたらしたものはネガティブなものばかりじゃないと再確認できた。アフターコロナへの備えは、まず自分自身を変えることだ。
オンラインサロン Honda Lab.
オンライン × オフラインでの、さまざまな「実験」こそが未来を切り拓く!
正解のない時代の体験型オンラインコミュニティ Honda Lab.