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SAPIENS TALK Vol.07 家本賢太郎(1/6)「チャリチャリの創り方」

 

ブランディングカンパニー「クロマニヨン」が主催するトークライブ「SAPIENS TALK」。時代を生き抜く「SAPIENS(知性ある者)」たちに、直接問いかけるリアルなトークライブです。第7回目は新しい移動インフラ「チャリチャリ」を福岡から全国に拡げる家本賢太郎氏をお呼びして、成功するビジネスマインドに迫りました。

ゲスト:家本賢太郎(neuet株式会社 代表取締役)
モデレーター:小柳俊郎(株式会社クロマニヨン 代表取締役/CEO)

 

小柳:SAPIENS TALK第7回目のゲストは「不屈のシリアルアントレプレナー」neuet株式会社 代表取締役の家本賢太郎さんです。

家本:よろしくお願いします!

小柳:僕と家本さんは昨年の10月に福岡で出会ったんですよね。世界中のアントレプレナーの世界一を決める「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー」の福岡大会に家本さんが昨年出場されたんです。僕は審査員として座っていたんですけど、そこで家本さんのプレゼンをお聞きしました。お世辞抜きで一番話がおもしろかったんですよね!なので今日ご出演をお願いしました。

家本:声を掛けて頂いたんですけど、その時点では来年の話で。こういう話って大体途中でなくなっちゃうじゃないですか。ちゃんと呼んでいただき、ありがとうございます!

小柳:とんでもございません。今日はよろしくお願い致します!

 

「チャリチャリ」とは

小柳:まず最初に「チャリチャリとは何か?」という話なんですけど、実際に今日借りてきました。会場に置かせてもらっていますけど、もちろん今も課金されています!(笑)

家本:いや、びっくりしましたよ。普通、仕込みで事前に「会場に一台置かせてください」みたいな相談があるんですけど。そうじゃなくてエレベーターを降りたら普通に「チャリチャリ」があって。課金中とのこと、ありがとうございます(笑)。

小柳:びっくりしたんですけど、電動アシスト自転車が入っているんですね。

家本:そうなんです!電動アシスト自転車、たくさん使っていただいてるんですよ!

小柳:今日まさに打合せからオフィスに戻らなきゃいけない時にタクシーに乗る距離でもないし、ブーツで走るのも嫌だと思って。それで電動の「チャリチャリ」に乗ったんですけど、5分で75円でした。アプリを入れていつも使っていらっしゃる方は分かると思うんですけど。この絶妙な金額設定も含めて「いいな」と思いますよね!

早速「チャリチャリ」の現状を教えて頂きたいんですが、今どれぐらいの方が使っていらっしゃるんですか。

家本:ご登録が53万ですね。福岡で2018年に始まった後、2020年に名古屋・東京で、去年の4月に熊本でも始めました。でも圧倒的に福岡のご利用の方が多いですね。今、自転車が福岡市内だと普通と電動含めて3,000台ちょっとあって。「ポート」と呼ばれる駐輪場所が580ヶ所(2023年5月現在では:620!)を超えるぐらいありますね。

小柳:580ヶ所もあるんですか!それって一つずつ開拓していくんですか?

家本:はい。今日もここに来るまでに歩きながら「ポートになりそう」ってメンバーに写真を撮って送って。「出来ないかなぁ」ってブツブツ呟いたりするので、「ポートおじさん」って呼ばれます。

小柳:ポートおじさん!(笑)どんなところにボートを作ったら良いなって思うんですか?

家本:順序があって、まず一つは「交通結節点」と呼ばれる場所、つまり駅などバスがたくさん乗り入れる場所ですね。ここがやっぱり基本中の基本ですね。

小柳:バス停まで行く人のニーズということですか。

家本:乗り換え・乗り継ぎニーズですね。次に商業施設、ビル、オフィスビルに近いところなんですけど、ここから先はいかにメッシュを細かく出来るかで。実は今福岡だと、30%以上がマンションとアパートにポートがあるんです。

小柳:置かせてくれるんですね!

家本:そうなんですよ!マンションやアパートの自転車置き場って、引っ越しでそのまま自転車をほったらかしにしていっちゃう人もいるから、結構管理も大変なんですよね。「駅から徒歩何分」っていうより「チャリチャリあります」って言うことで、それ自体メリットに感じて頂けると思います。最近では不動産検索サイトにも、分譲のマンションの中には「チャリチャリのポートあります」って書かれているところもありますし。

小柳:「自転車買わなくていいか」となりそうですね。福岡は10秒目を離すと自転車盗られますからね(笑)。

家本:コンビニさんにも置いて頂いたりして密にやらせてもらっているんですけど、あらゆるポイントにあると安心できますよね。「ここに行くにもチャリチャリで行けるな」とか「いつもだったら駅の方に向かって歩くだけだったけど、チャリチャリがあったら違う方にもアクセスできるじゃん」みたいなことが出来てくるので。とにかくドミナントで集中してポートを作ろうって言って頑張ってやっています。

小柳:なるほど。家本さん的にまだ市内のポートは足りていないんですか。

家本:全く足りない!もっと必要ですね。この3年ぐらい、コロナで完全に日常利用で皆さんに使ってきていただいたので。ここから先は観光が戻って海外の方も当然来られるようになると思うんです。そしたらまた、使われるシーンが変わるんじゃないかなって思っています。

小柳:例えばバス停にも「チャリチャリ」があったりするじゃないですか。あれは直接お願いされているんですか。「運賃減るんじゃないか」とか「バス移動のところを自転車で移動しちゃうんじゃないか」とか気にならないのかなぁと。

家本:「置いていいよ」と仰って頂いていますね。もうね、西鉄さんに声を掛けて頂いた時には涙、涙ですよ。全然規模は違うんですけど、きっと敵だと思われていると思っていたので。僕たちは「乗り換えが便利になる、乗り継ぎが便利になる、バス停に行くのも便利になる、バス停を降りてからが便利になる」っていう世界を作れたらいいなと思っていて。でも話を聞いて頂けないだろうと思っていたら、西鉄さんから「話をしたい」と仰って頂いて。

うちのメンバーが伺ってお話したら「バスの営業所に置いていいよ」と言って頂いたり、うちがちょうどアイランドシティのあたりで始めた時に「タワーマンションのバス停のすぐ横に置いていいよ」って場所を貸していただいたりして。「なんと心の広い皆さんたちだろう」って思いましたね。オープンだし、本当にスピーディーです。

小柳:バス停にあったら、そこまで乗っていけますもんね。だけど家本さんが仰るように「足りない」という現状も確かにあるのかもしれないですね。今会場に置いている一台も、少しでもお金を節約しようとこの会が始まる前にギリギリに取りに行ったんですけど(笑)。4台ぐらいしかなくて焦りました。それだけ利用されている方がたくさんいるんだなぁって感じましたね。

 

まだ「メルチャリ」って思ってる方も多いんですよね・・・

小柳:それではもっと昔の話に戻って、サービス開始のきっかけと手応えを聞いていきたいんですが。最初「メルチャリ」っていう名称だったんですよね。未だに「メルチャリ」っていう人もいらっしゃると思うんですが…。

家本:Twitterで検索するとたくさん出てきますね。「メルチャリ」として始まったのが2018年の2月、その年の6月から福岡市さんとの実証実験を行いました。最初の4ヶ月は単純に自主事業だったんですけど「始めよう」って言っていたのが、2017年の夏ぐらいで。当時は「メルカリ」という会社の事業だったんですが、僕は別にそこに勤めていた訳でもなく、ただ経営陣の皆さんと偶々昔から仲良くさせて頂いていただけなんです。「自転車の事業を始めようと思うんだ。シェアサイクルをやろうと思ってるんだ。メルチャリっていう名前でやろうと思ってるんだ」って話を聞きながら「またまた〜」と思っていたんですけど、本当にやるとなって。

小柳:当時の社長は小泉さんでしたっけ。

家本:小泉さんが「ミクシィ」を辞められて、「メルカリ」さんに入られる前の間、僕がもともと起業してずっとやっていた会社のアドバイザー顧問として来て頂いていて。僕が自転車が好きということを知って声を掛けていただいたので「協力します」って、すぐに一緒に動き始めたんです。どの町で始めるかとか、どうやってやるか、そもそも自転車に詳しい人が「メルカリ」の中に誰もいなかったので、僕が最初の整備マニュアルを作ったり、準備をしました。

小柳:自転車屋さんだったんですか?

家本:実はもともと全く自転車は関係なかったんですけど。「メルチャリ」が始まる一年ぐらい前に、今はもう日本で一番大きくなったんですが、駄目になりそうだった中古のスポーツ用の自転車の買取と販売のチェーンのお店を、買収してガッと投資したんです。「ECやるんだ、お店もやるんだ」って言って伸ばしてきたので、本当に自転車屋さんをやっていました。今でもやっているんですけどね(笑)。そういう背景があったので「自転車だったら任してくれ」って言って始まったんです。

小柳:それで一緒にやることになったんですね。福岡には素敵な市長さんもいますからね。

家本:そうですね。ありがたいことに、すぐに話が進んでいきました。でも、ちょうどその2018年6月の実証実験が始まる時の公募の資料は、九州の中のある街から「メルカリ」さんの担当の人と一緒に、車の中で2時間ぐらいかけて作ったんです。「今日提出しなきゃいけない」と言われながら、でも移動しなきゃいけないから車酔いしながら作って。それがこうやって形になりましたね(笑)なつかしい・・・。

>その2へ続く

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